女性器はSEXや妊娠・出産に関わる大切な器官です。体のホルモンバランスを整えて心身の健康を守るというとても重要なはたらきも担っています。しかし、自分の女性器について、その構造や機能をきちんと理解している人は意外に少ないのではないでしょうか。
皆さんは自分の「アソコ」(女性器)がどうなっているのか、鏡で見たことがありますか?性器そのものをじっくりながめたことはなくても、アンダーヘアの処理をするときや、初めてのタンポンを使う前など、一度くらいは目にしたことがあるのではないかと思っていたのですが、「女性セブン」が20代以上の女性100人に行ったアンケートによると、自分の女性器を見たことのない人がなんと37.0%もいることがわかりました。
出典元:女性セブン「自分の性器見たことのない女性は37%。『見ること自体ふしだら』」 https://www.news-postseven.com/archives/20120921_144303.html
「アソコ」と隠語で呼ばれることからもわかるように、女性器に関する話はオープンにしづらい風潮があります。前述のアンケートで「見たことがない」と回答した41歳の女性は、記事中で次のようにコメントしています。
“女性器を見ること自体、セックスを連想するから、ふしだらなことに思えてしまうんです。昔の恋人にも夫にも女性器について何か言われたことはありませんから、一度も鏡に映したことはないです。友人とも女性器の話なんてしたこともありません”
出典元:女性セブン「自分の性器見たことのない女性は37%。『見ること自体ふしだら』」 https://www.news-postseven.com/archives/20120921_144303.html
いやらしい、恥ずかしい、グロテスク等々、と女性自身が感じてしまっていることが、女性器をほかのパーツと同じ「大切な体の一部」として見られない原因のひとつになっているのかもしれません。
女性の場合、近年は雑誌のコラムや勉強会などで、女性器についてまじめに語り合う機会が増えてきました。SEXに関する話もタブー視せず、正面から向き合おうという考え方も広まってきています。
一方、男性側の意識はまだまだそれに追いついていません。こうした「女性器に対する不理解」や「誤った知識による偏見」が始まったのは、古代末期(3~8世紀)にさかのぼるといいます。さらに、その後発展した医学界が男性を基準にして形成されていったことも、女性のセクシャリティが軽んじられる一因になっているという声もあります。
出典元:GQ JAPAN編集部「スウェーデン発コミックで学ぶ、女性のからだの歴史と現在──野中モモの『モダン・ウーマンを探して』第2回」 https://www.gqjapan.jp/culture/column/20190215/modern-woman-2
>性に関する情報がこれだけあふれている現代でも、なぜ男性は女性器について正しく理解しようという努力をしてくれないのでしょうか。その理由について、セラピストのクノタチホさんは 「SEXに対して、自分自身が体験したい事にしか意識が向かない男がほとんどだから」と言い、その根底に「男が女性を正しく愛するための学習をする機会の少なさ」があると指摘します。
出典元:100人の男女とSEXをしたバイセクシャルの女装家セラピストが伝える異性を100倍幸せにするスピリチャルSEXの秘密「女性器の構造を男が学ぼうとしないホントの理由」 https://ameblo.jp/gender-x/entry-12539048569.html
「機会」さえあれば理解が進むのなら、男性が女性器について知る機会を、女性の側からも積極的に提供していくことで、両者の性に対する意識の差を埋めることができるかもしれません。女性が自身の性器に対して正しい知識をもつだけでなく、男性に対してそれを真摯に伝えていくことが大切なのではないでしょうか。
そこで、女性器について正しく理解してもらうためにも、改めてわたしたちの大切な女性器について、その構造と機能をおさらいしてみましょう。
女性器は、クリトリス(陰核)や大小陰唇など外から見える「外性器」と、膣や子宮など体内にあって指や器具を使わないと見ることができない「内性器」の二つで構成されています。
「外陰部」ともいい、恥丘、大陰唇、小陰唇、クリトリス(陰核)、腟前庭、会陰からなります。
引用元:時事メディカル家庭の医学「女性器の構造」 https://medical.jiji.com/medical/008-0001-12
恥骨という骨の上をおおっている部分です。なだらかな丘のような形をしていて、思春期以降、陰毛でおおわれます。陰毛の生え方には個人差があります。
外性器の一番外側にある厚い皮膚のひだです。陰裂(いんれつ)という開口部(いわゆるワレメ)をはさんで、膣口や小陰唇を左右から取り囲むように位置し、尿道口や膣口を保護する役割をもっています。男性器の陰嚢に相当する器官で、陰毛におおわれています。
大陰唇の内側にある花びらのようなヒダ(びらびら)です。大陰唇とは違い、無毛の皮膚組織です。ヒダの大きさや形は個人差が大きく、千差万別といっても過言ではないほど。女性器でもっとも特徴が明らかになる部位です。
左右の小陰唇が上側で合わさる部分にある小さな突起で、つぼみのように包皮でくるまれている器官です。男性器の陰茎に相当し、女性器のなかでもっとも敏感で、刺激を受けると性的興奮を感じて膨張します。
小陰唇に囲まれた舟形の粘膜部分で、中心からやや下方に膣口、膣口とクリトリスの間に尿道口が開いています。膣口の左右下方にはバルトリン腺という分泌腺があり、性的興奮時に粘液を分泌し腟をなめらかにするはたらきがあります。
小陰唇が下側で合わさる部分から肛門にかけての部位です。出産時にやわらかく伸びて、膣口が傷つかないように保護するはたらきがあります。
内性器は、膣、子宮、卵管、卵巣からなります。
子宮と膣口をつなぐ筋肉性の管です。内性器からの分泌物や、月経血などを体外に排出する経路であり、受精の際には男性器を受け入れ、締め付けて射精を促し、精子を卵細胞へ導くという複数の役割をこなし、出産時には胎児の産道となる「女性器の主力」ともいえる器官です。
骨盤のほぼ中央に位置し、妊娠時、胎児を育てる「うつわ」となる器官です。西洋ナシのような形をしていて、膣内につながる子宮頸部と、上部3分の2にあたる子宮体部からなります。非妊娠時の大きさは鶏卵大ですが、妊娠すると胎児が子宮体部で発育し、全体が上腹部に達するほど拡張します。
子宮体部から卵巣に向かって伸びる左右一対の細い管です。卵巣につながる部分は花びらのように広がり、卵巣から排卵された卵細胞をそこで受け取ります。卵管は精子と卵子が受精する場所で、膣を通り子宮まできた精子を卵子まで運ぶという重要なはたらきも担っています。そして無事受精が完了すると、最後、受精卵を子宮へと送り届けます。
卵管の先にある左右一対の器官で卵細胞を作り出します。卵胞という構造の集合体で、その一つひとつに卵細胞を包みこみ、卵細胞が成熟するとそれを放出(排卵)します。エストロゲンとプロゲステロンという二種類のホルモンを分泌して、排卵から妊娠、また月経などをコントロールする「生殖の中枢」です。
出典元:時事メディカル家庭の医学「女性器の構造」 https://medical.jiji.com/medical/008-0001-12
ここ十数年、性を取り巻く環境は世界中で大きく変わってきています。日本では性教育に関して各学校の自由裁量とされ、中には一切触れない学校もありますが、一方で、フランスは6歳、フィンランドは7歳、ドイツは9歳からと、10歳以下の子どもたちにも、公的に性教育を始める国が増えてきています。
出典元:ILADY「実録!性と生殖にまつわるデータ・性教育が公的に始まる年齢」 http://ilady.world/data/
また、イギリスの健康チャリティー団体「ブルック」は、十代の女性が自分の体に自信をもてるよう、女性器がどのように発達していくのかを説明するウェブサイトを公開しています。
“若い人にはこの資料を通じて、外陰部にはいろいろな形や大きさがあることや、アドバイスや支援が必要なときに頼る場所があることを知って安心してもらいたい”
出典元:BBC NEWS JAPAN「英国で『女子のための女性器ガイド』に注目」 https://www.bbc.com/japanese/43384261
2019年11月には、イギリス・ロンドンに女性器専門の博物館「ヴァギナ・ミュージアム」がオープンしました。創設者のフローレンス・シェクターさんは、科学分野のコンテンツを手がけるリケジョです。
“アイスランドにはペニス博物館が存在するのに、女性器の博物館が世界のどこにもないなんておかしい!”
そんな一声で立ち上がったこのプロジェクト。ミュージアムは「サイエンス」「カルチャー」「ソサエティ」「ヒストリー」の4つギャラリーで構成され、これまでタブー視されてきた女性器について紐解いていきます。「世の中にはびこる誤解が多すぎる」(シェクターさん)ことから学術的なアプローチには特に力を入れているようですが、クリトリスを模したぬいぐるみを配ったり、外陰部をデザインしたケーキを作ったりと、堅苦しく考えず、性を明るく楽しむ姿勢を打ち出しているところもポイントです。
日本にも「秘宝館」のように性を扱う展示はありますが、その多くは面白おかしい部分ばかりに焦点をあてるものです。女性器やSEXについてもっとオープンに語れるようになれば、「ヴァギナ・ミュージアム」のような博物館が日本にもできる日がくるかもしれませんね。
■VAGINA MUSEUM:https://www.vaginamuseum.co.uk/
出典元:FRONTROW「世界初の『女性器』博物館、そこで売られる『グッズ』がやばい https://front-row.jp/_ct/17281854
クーリエ・ジャポン「『さあ、女性器の話をしよう!』|ヴァギナ博物館オープンに燃える英国女子」 https://courrier.jp/news/archives/117217/?ate_cookie=1573018148
パートナーの心ないひとことや生活習慣上のマイナス要因など、さまざまキッカケが原因で小陰唇縮小手術を決断することもあります。下記では具体的な事例を紹介していきます。
小陰唇には、尿を一定の方向へコントロールする働きがあります。尿は外尿道口と呼ばれる部分から勢いよく排出されますが、小陰唇があるおかげで、尿がコントロールでき、尿が飛び散らずにすんでいるのです。小陰唇縮小肥大が原因の場合、手術することでこのストレスから解放されます。
小陰唇縮小手術を受けるキッカケとして少なくないのが、パートナーからの何気ないひとこと。 パートナーに「大きくない?」「黒っぽいね」などとデリカシーのない言葉を浴びせられたら耐えられません。ここではそんな体験をした人の口コミなどを紹介します。
夫や彼の何気ないひとことが引き金に
言葉の暴力が小陰唇縮小手術のキッカケに
小陰唇が肥大していると下着に擦れて不快感や痛みを感じますし、ジーンズでも自転車でも痛みを感じてしまうケースがあります。この痛みの原因となる小陰唇縮小肥大を解決するために、小陰唇縮小手術を決意する女性も多いようです。実際にどんなシチュエーションで痛みがあるのか、ご紹介します。
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