更年期前後の女性を中心に、小陰唇の乾燥(カサカサ)にお悩みの方は少なくありません。単なる乾燥だけで終われば良いのですが、症状が悪化して、かゆみから痛み、膣炎などに至ることもあります。症状が悪くならないうちに、早めに対処しておきたいものですね。
ここでは、小陰唇が乾燥する原因、乾燥したときのセルフケアの方法、乾燥に対するクリニックでの主な治療法などをご紹介しています。
小陰唇が乾燥する主な原因には、次のようなものがあります。心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
更年期にさしかかると、女性の体ではホルモンバランスが大きく変化します。このホルモンバランスの変化を原因に起こる様々な心身の不調が、いわゆる更年期障害。更年期障害を抱えると、小陰唇を含め、体全体が乾燥しやすくなります。
栄養のかたよりやホルモンバランスの変化などの原因に、皮膚のバリア機能が低下することがあります。バリア機能の低下は、皮膚の乾燥を招く大きな要因の一つです。
睡眠不足などの不規則な生活は、新陳代謝の低下から、体の内外に様々な悪影響を及ぼします。皮膚の乾燥、小陰唇の乾燥もまた、不規則な生活が原因となることがあります。
小陰唇が乾燥した結果、以前よりも小陰唇の臭いが強くなることがあります。この臭いを少しでも軽減させるため、刺激の強い洗浄剤でゴシゴシと小陰唇を洗う人がいるようですが、それは逆効果。ますます乾燥が進み、ますます臭いが強くなることがあります。
小陰唇が乾燥したときに自分でできる対処法として、次のようなものがあります。基本的には、無理のない生活をすることが、そのまま対処法となります。
小陰唇の乾燥を防ぐためには、小陰唇に直接働きかけるよりも、まずは体をいたわることで内部からの改善を図ることが大事。基本は、睡眠時間を十分に確保することです。
ストレスによる血行不良が小陰唇の乾燥を招くこともあるため、運動や趣味などを通じ、日頃から意識的にストレス解消を図ることが大事です。現代社会において「ストレスを溜めない」ことは不可能なので、「溜まったストレスを解消する」ことに努めましょう。
ダイエットをしたら肌が乾燥するようになった、という経験をお持ちの方は、女性には多いはず。ビタミン類などの栄養不足から肌の乾燥を招くことがあるので、無理なダイエットはしないようにしましょう。
洗浄力のマイルドなデリケートゾーン専用のソープで洗うことをおすすめします。ご存知かもしれませんが、ドラッグストアや通販などでは、様々なデリケートゾーン専用ソープが販売されています。
自分で行う対処法だけで症状が改善しなければ、クリニックで専門的な処置をしてもらうことも検討してみましょう。小陰唇の乾燥に対してクリニックで行っている治療法には、たとえば次のようなものがあります。
更年期におけるホルモンバランスの変化に対応する治療法として、ホルモン補充療法が一般的に行われています。飲み薬、貼り薬、塗り薬など形態は様々です。小陰唇の乾燥を始め、更年期障害の様々な症状が緩和されます。
プラセンタを筋肉に注射することで、新陳代謝の促進やホルモンバランスの調整、免疫力の向上を図る治療があります。小陰唇の乾燥にも有効とされています。
医薬品としての保湿剤を処方してもらうことができます。乾燥の症状が軽度の場合には、保湿剤の塗布だけでも高い効果が期待できるでしょう。
婦人科の中には、更年期障害などの治療法の一つとして、積極的に漢方薬を処方しているところもあります。特に乾燥肌には、四物湯、当帰飲子、温清飲、十全大補湯などが有効とされています。
小陰唇が乾燥する原因や自分でできる対処法、クリニックで受けられる治療法などについてご紹介しました。
友人にも家族にも相談しにくい小陰唇の悩み。なんとかして自分だけで改善を図りたい気持ちは分かりますが、ホルモンバランスの変化などを原因とする乾燥は、セルフケアだけでは解決しにくいものです。
自分で解決できない小陰唇の乾燥にお悩みの方は、一度、専門のクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。相談するのが恥ずかしいと感じるかもしれませんが、クリニック側としては、毎日のように患者から寄せられる相談です。恥ずかしいことなどありません。
効果的にお悩みを解決するため、ぜひ勇気を出して専門クリニックを受診してみてくださいね。
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